2010年07月16日
失はれる物語
乙一の作品で、2003年12月2日(角川)に出版された作品。
オムニバスで作品が入っている。
掲載作品は、
1.Calling You
2.失はれる物語
3.傷
4.手を握る泥棒の物語
5.しあわせは子猫のかたち
6.マリアの指
の物語が入っていて、読んでいてあきづらい。
1・3番は映画化されており、乙一の人気の高さがうかがえる。
乙一の作品はいつも、心が温かくなる純粋な空気感と残酷さと
グロテスクさがあり、呼んだあと不思議な気分になるが、なぜか
またよみたくなってしまう。
オムニバスで作品が入っている。
掲載作品は、
1.Calling You
2.失はれる物語
3.傷
4.手を握る泥棒の物語
5.しあわせは子猫のかたち
6.マリアの指
の物語が入っていて、読んでいてあきづらい。
1・3番は映画化されており、乙一の人気の高さがうかがえる。
乙一の作品はいつも、心が温かくなる純粋な空気感と残酷さと
グロテスクさがあり、呼んだあと不思議な気分になるが、なぜか
またよみたくなってしまう。
2009年07月26日
ハリーポッターと死の秘宝

J・K ローリング 著者/ 松岡 佑子 翻訳
出版社:静山社 上下2巻セット
3990円(税込)
ハリーポッターシリーズ最終巻!!
いよいよハリーポッターと謎のプリンスが劇場公開されましたね!
みなさん見に行きましたか?
劇場のあの迫力で見るハリーポッターはやっぱりおもしろいです☆
最終巻・・・・・・何も語りません。
とにかく読むべきです。そして映画も見るべきです。
R.W

2009年06月03日
龍は眠る

著者: 宮部みゆき
出版社:新潮文庫
価格:780円(定価)
「超能力」を持って生まれるのは、果して幸せなことなんだろうか?
嵐の晩のことだった。
雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京へと向かう道すがら、自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。
なんとなく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。
「僕は超常能力者なんだ」――。
その言葉を証明するかのように、慎司は昭吾の過去を言い当て、さらに二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それがすべての始まりだった……。
二人の超能力者と、彼らをとりまく人たちの苦悩を描いたミステリー。
超能力を持つがうえでの苦悩、絶対に普通の人には理解されない悩みを抱きながらも現実と戦う少年の物語です。
読んでるさなか、その少年の気持ちが伝わってきて、すごくもどかしい気持ちになるのです。
またとても優しい物語でもあると思います。
H.C
2009年04月25日
顔のない男

著者:北森 鴻
出版:文春文庫
定価:1,500円
(あらすじ紹介)
多摩川沿いの公園で、全身を骨折した惨殺死体が発見された。
空木精作―彼は周辺の住民との接点も交友関係もない男だった。
原口と又吉、二人の刑事は空木の自宅で、一冊の大学ノートを発見する。
ノートを調べるうちに二人は次々に新たな事件に遭遇する。
空木とは一体何者だったのか?本格長篇ミステリー。
一人の男の死から、沢山の犯罪が見えてきて、
一話終るごとに、一つの謎が解けていく。
色々な視点で物語が進み、
最後にはキレイに纏まるのが、面白い。
心理描写が巧みで、パートナーのことを信じられずに、
苦悩したり、疑心暗鬼になるくだりは、
ついつい夢中になってしまう。
本を読んでいる間は、仕事のことも、
悩みも忘れるくらい、夢中になる一冊だ。
H・N
2009年04月01日
大金星

『大金星』水野敬也
小学館/1,575円(税込)
「『夢をかなえるゾウ』の著者・水野敬也による、笑えて泣けてタメになる最新・青春小説」
ありがちな毎日を送る主人公・御手洗(みたらい)はある日渋谷で、豆柴を連れた白いランニングシャツ姿の「謎の九州男児」を助ける。ファストフード店でハンバーガーを頬張りながら、御手洗に何か恩返しがしたいと男は切願した。「じゃあ……彼女がほしいかな」冗談交じりに答えた御手洗の言葉に、体をわなわなと震わせながら男は答えた。「奇跡にごわすよ。女子に関しては、おいどん唯一の得意分野にごわす!」――。
お金にも才能にも肩書にも縁のない主人公たちが新しい世界に踏み出す勇気と技術を手に入れる、新感覚エンターテインメント!
夢をかなえるゾウの著者、水野敬也さんの本でごわす!
今回はわりと恋愛の匂いがしますが、
ふむ、なるほどなと思わせることが沢山!
M.O

2009年03月31日
葡萄が目にしみる/林真理子

『葡萄が目にしみる』林真理子
角川書店/460円
あの頃の気持ちをもう一度!
青臭い青春を描いた感動作
葡萄づくりの町。地方の進学高校。
自転車の車輪を軋ませて、乃里子は青春の門をくぐる。
生徒会の役員保坂に寄せる淡い想い。
ラグビー部の超スター岩永との葛藤。
そして、笑いさざめき、かすかに憎しみ合う級友たち―。
目にしみる四季の移ろいを背景に、素朴で多感な少女の軌跡を鮮やかに描き上げた
感動の長編小説。
直木賞候補にもなったこの作品。
私が出会ったのは、高校3年の受験勉強時

なんと現代文の問題集に出てたのです(笑)
気になって速攻買いに行き、一気に読んでしまったのを覚えています

多少妄想癖があり、自意識過剰な主人公乃里子がやけにリアルで面白い(笑)
この小説自体、著者の高校時代をモデルにして書いたそうです。
思春期ならではの悩みや行動など、すごくリアリティに溢れていて身近に感じます

ラスト、大人になり成功も手にいれ東京という華やかな街で出合った主人公と同級生岩永。
その2人が交わす会話、特に岩永の言葉に思わず涙してしまいました

誰もがいずれは大人になっていくことに切なさを感じつつ、
読み終わった後に思わず胸がキュン

オススメですよ

YO

2009年02月23日
ブレイブストーリー(上・中・下巻)

著者: 宮部みゆき
出版社:角川書店
価格:1890円(定価)
ぼくは運命を変えてみせる!
小学5年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな普通の男の子。
しかしそんな平凡な日常が、ある日突然「両親の離婚」という形で崩壊を迎えてしまいます。
父の「この家を出て行く」という言葉と愛人。
母の自殺未遂。
これまでの平穏な日常を取り戻す為、亘は幽霊ビルの扉から、広大な異世界へ「運命を変える旅」を始めるのです・・・
いかにも現代の子どもといった主人公が異世界で、人種差別や宗教・思想の違い、多くの裏切りや人の死を見せつけられ、また同時にたくさんの楽しいことや嬉しいことなどを旅の中で経験し、生きるということはどういうことか、とても真剣に悩んでいく、そんな物語です。
H

2009年01月21日
その名にちなんで

著者/ジュンパ・ラヒリ
出版社/新潮社(新潮文庫)
税込価格/740円
名前には付けた者にしかわからないドラマがある―。
インドからアメリカへ渡ったアショケとアシマの夫妻は、我が子に「ゴーゴリ」と名付けた。
その名に宿る奇跡が、限りない幸福をもたらすと信じて。
ピューリッツァー賞作家、ジュンパ・ラヒリの世界的ベストセラー。
アメリカに移住したインド人家族にまつわる、大河のような物語です。
両親によってゴーゴリと名づけられた主人公は、インド式の生活様式や考え方、
価値観にことごとく反発します。
そして、大学に入学し、家を出て寮に入るのを機会に、
ゴーゴリの名を捨てようとするのですが。
父親からゴーゴリの由来を聞いた時、その決意は揺らぐ・・・
アメリカとインド、ふたつの祖国。
両親の世代とその息子である二世の世代。
こうした二面性の間を物語は縦横に行き来しながら
息をのむような、細密なタピストリーを見せてくれます。
原書のタイトル The Namesake を 「その名にちなんで」と訳した
センスがすばらしい。
「ゴーゴリ」(ロシアの作家ですね)という名前の使い方がまた、
絶妙というほかありません。
ぐいぐい引き込まれるプロットに、あふれる気品とユーモア。
著者はインド系のアメリカ人で、とても美しい女性です。
同名で映画化もされました。
N.N.
2008年12月08日
天地人

『天地人 上・下』火坂雅志
日本放送出版協会/1,890円(税込)
上杉謙信、直江兼続、真田幸村――
“義”をつらぬいた男たちの美しき生き様
みずからの不利益を承知で“義”をつらぬいた武将たちの系譜を縦軸に、関ヶ原合戦、大坂の陣をはじめとする激動の時代を、豊臣、徳川に相対し、悩み苦しみながらも鮮やかに駆け抜けた上杉家の執政・直江兼続を中心に描く。
世はまさに戦国乱世。人々が生きるために、もしくは己の欲のままにあった「利」の時代に
「義」を貫き通した上杉家の家老直江兼続。
天下人を魅了し、徳川家康を畏怖させ、伊達政宗のライバルでもあったと言われた
その男の生き様が駆け巡る!
この時代にあえてこの話が大河ドラマ化するのは運命であるように思われる。
大河ドラマが待ち遠しいぃ!!
M.O

2008年11月26日
容疑者Xの献身

著者:東野 圭吾
出版社:文藝春秋
価格:1680円 +(税)
数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ -
昨年ドラマで有名になった「ガリレオ」。先月かな映画も放映になっていますよね。
ストーリーは、お分かりかと思いますが…。
天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑む。
ぜひ、本も読んで映画を見るとより一層おもしろく楽しめるのでは
HY
2008年11月26日
ルドルフとイッパイアッテナ

著者/斎藤洋 絵/杉浦範茂
出版社/講談社
価格/1,365
東京江戸川区を舞台にした、野良猫たちの友情物語
ひょんな事から岐阜から東京へ行ってしまった猫のルドルフは、そこで教養のある猫イッパイアッテナに出会います。ルドルフは周りから乱暴と恐れられているイッパイアッテナと気が合い、イッパイアッテナはルドルフを岐阜に帰らせる方法を模索します。そしてその間に、ルドルフはイッパイアッテナから字の読み書きと、知識と教養について教えていき、また、その後友達となる飼い猫ブッチーとも出会い、岐阜へ帰る方法を発見します。しかし岐阜へ出発する前日にイッパイアッテナがブルドッグのデビルとの喧嘩で重傷を負ってしまい・・・・
言わずと知れた名作です。猫の視点から見た人間社会がユーモラスに描かれており、また登場猫物?たちの友情も見所です。
ちょとだけ昔に戻って児童書を読むっていうのも良いものですね。
H.C

2008年11月05日
剣客商売

著者/池波正太郎
出版社名/新潮文庫
発行年月/2002/09/20(新装版)
価格/580円(定価)
「剣客商売」
勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ――剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る――田沼意次の権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に剣客父子の縦横の活躍を描く、吉川英治文学賞受賞の好評シリーズ第一作。全7編収録。
他に「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」などのシリーズが人気な、ご存知!池波正太郎の代表作の一つ。
文章は簡潔にして読みやすく、さくさく読めるので通勤時間を有効に利用したい人にお勧め。
特に、料理の香り立つ様な表現は秀逸。筆者のグルメぶりも分かろうと言うものだ。
本当に読みやすいので、16冊あるシリーズも一気に読めてしまいそうだ。
ちなみに私は、9月終わりから読み始めて、今8冊目も半ばである。
ほぼ、通勤時間&寝る前の数十分で、である。
次は鬼平シリーズに手をつけよう、などと思っている。
H.K

タグ :池波正太郎
2008年10月27日
ダニーは世界チャンピオン

『ダニーは世界チャンピオン』 ロアルド・ダール
評論社/1,300円(税別)
チョコレート工場の秘密、ジャイアントピーチの冒険など
ティム・バートン監督もリスペクトし、作品にとりあげている
イギリスの有名な作家、ロアルド・ダールのこども向けの本です。
~ぼくは、父と二人きりで、古い箱馬車に住んでいた。
箱馬車の前はちっぽけなガソリンスタンドで、持ち主は父。
ぼくの父は、男の子にとって最高の、わくわくする父親だ。
いっしょに凧をつくり、熱気球をつくり、樹上の家を、弓矢を、
竹馬を、ブーメランをつくった。八歳まで、父と暮らす毎日は、
楽しいことばかりだった。
ところが九歳になって、ぼくは父の秘密を知った。
そして―楽しいというのとはちょっとちがう、あの騒動が始まったのだ。 ~
大人が読んでも、わくわくすること全開、味のある挿絵がまた
なんども見返したくなるプレゼントのような本です。
ダニーがどんな世界チャンピオンになるかは読んでのお楽しみ。
小さな男の子や、小さな男の子をもつお父さんにも読んでほしい。
私は大人なので、最初のページを開いた瞬間から息もつかずに一気に読み通しました。
古くさい体制への痛烈な批判なども入っているのですが
なにより、ダニーと父さんの毎日が、痛いほど素敵に痛快です。
余談ではありますが、読後はキジのローストがモーレツに食べたくなりました

作者は第二次世界大戦中、戦闘機パイロットをしていたという経歴があり
こども向け、ではない本には、『飛行士たちの話』『あなたに似た人』
などの短編集があり、こちらも風刺とブラックユーモアの効いた
やみつきになる作品です。
自身のこども時代や飛行機乗りの体験をつづった
『少年』『単独飛行』など、ハヤカワ文庫で簡単に手に入るので
ぜひ、よんでみてほしい大好きな作家です。
N.N
2008年09月22日
蟹工船・党生活者

『蟹工船 党生活者』小林多喜二著
新潮社/¥420
130万部を突破するベストセラー!!
日本プロレタリア文学を代表する名作
昭和初年のある春。
仕事をなくした労働者や貧しい学生が蟹工船に詰め込まれる。
汚い船底、過酷な労働条件と粗末な食事。横暴で卑劣な上司、奴隷のような労働は耐えるか死ぬかの過酷な運命。
連日の過酷な労働に倒れた労働者は、「偽病人」としてボイラーに縛りあげられ、反抗した者は殺された。
病気になれば治療も休養もなく、死ねば冷たい海へ捨てられる・・・
殺されてたまるかと怒り心頭した労働者たちが団結し、ついにストライキを起こす。
一度目は失敗するものの、労働者たちは再び団結し、「俺たちには俺たちしか味方がねえんだ」と立ち上がる

という内容です。
このような過酷な労働者たちの姿を描いた小説がブームになったのは、派遣など、厳しい境遇におかれている青年が「自分たちの職場の現実と同じだ」といい始めたことがきっかけらしいです

こんなことが現実の職場と重なるなんて、世の中どうなってしまっているんでしょうね

ぜひ一度読んで見てください

誰にでも読みやすいように、マンガも出てますよ。
H.N

2008年09月03日
ソフィーの世界—哲学者からの不思議な手紙

『ソフィーの世界—哲学者からの不思議な手紙』ヨースタイン・ゴルデル著 池田 香代子訳
日本放送出版協会/¥1,050
世界でいちばんやさしい哲学の本
ソフィーはごく普通の十四歳の少女。
ある日、ソフィーのもとへ一通の手紙が舞い込んだ。
消印も差出人の名もないその手紙にはたった一行、『あなたはだれ?』と書かれていた。
おもいがけない問いかけに、ソフィーは改めて自分をみつめ直す。
「わたしっていったいだれなんだろう?」今まで当たり前だと思っていたことが、ソフィーにはとても不思議なことのように思えてきた。
その日からソフィーの周りでは奇妙な出来事が次々と起こり始めた…。
世界で1200万部の世界的ベストセラー、ノルウェー発の世界でいちばんやさしい哲学の本『ソフィーの世界—哲学者からの不思議な手紙』。映画化もされましたが私は観ておりません…。この本も一度途中で挫折しました…。何年かたったあとに、ふとぱらぱらと軽い気持ちで読んでみたら最後まで読むことができ物語も理解することができました。前半は哲学についての部分が多いため難しく感じ、また「哲学」という言葉で構えて読んでしまい挫折してしまう人が多い本と聞きますが、前半部分をこえればそのあとは驚きの連続の展開で最後…!とても素晴らしい作品です。
「自分って何なんだろう?」という根源的な疑問にもこたえてくれたり、「考えること」-当たり前のことを違った側面から見たり考えたりするきっかけになるいい本だと思います。
KK

2008年08月20日
カチアートを追跡して/ティム・オブライエン 生井英考訳

ずっとずっと前にハードカバーで上巻だけ購入したあと、放置し
何年もたってからページを繰ってみたらばはまりにはまった本、
下巻を探しまくったけれども、すでに絶版になっており
おとりよせもままならずに生霊のように心にひっかかっていた。
ついにAmazonで購入しました。
しかも、新潮文庫で一冊にまとまっている!
著者は自らの体験をもとに、繰り返しヴェトナム戦争を題材に
作品を発表しているアメリカの作家。
この作品は、あの、ジョン・アーヴィングの『ガープの世界』を
抑えてその年の全米図書賞に輝いたというから、文字通りの傑作です。
ある日突然、戦場からカチアートが消えた。
8600マイル彼方のパリを目指して脱走したという。第三分隊は、追跡指令を受け、
一路西へと進むが、神出鬼没のカチアートに翻弄されるばかり。
蜃気楼のようなカチアートに幻惑されながら、彼らが旅路の果てに見出したものは…。
兵士たちの奇想天外な冒険と奔放なファンタジーが交錯する、
ヴェトナム戦争が生んだ最高の小説。
戦争の虚実とかについて、ものすごく考えさせられる
なんてことはほとんどなく、とにかく
ぐいぐいひきこまれて独特のワールドにどっぷり浸る快感。
自分がそこにいるように、空気まで匂ってきそうなのに
不思議と現実感が希薄。
訳者の生井英考さんは大学の先生で、
ご自身にも『ジャングルクルーズにうってつけの日』というヴェトナム戦争関連の
作品があります。
アメリカ人はヴェトナム戦争をどう見てきたか、という視点で描かれた本で
文化人類学者らしく、多数の文学作品・映画・写真集などを例にあげながら
とてもわかりやすく解説がなされています。
戦争関連の本をおもしろかった、と言っていいのか迷うところだけれど
こちらもむちゃくちゃおもしろい作品です。
M・M
2008年08月20日
メタルギアソリッド

『メタルギアソリッド』レイモンド・ベイソン
角川文庫/740円
「あの世界的人気ゲームが小説になった」
AD2005年アラスカ・フォックス島沖の孤島、シャドーモセス島において、
ハイテク特殊部隊FOXHOUNDが突如として蜂起、
核兵器廃棄所を占拠した。政府は鎮圧のため、
元FOXHOUND隊員ソリッド・スネークを呼び戻した。
敵に見つからずに潜入し、ミッションを遂行する人気ゲームを小説化したものです。
ゲームをやったことがある人にとっては、思わず「にやり」とする小説で、
ゲームと若干表現や内容が違う部分があって、とても楽します。
もちろん、ゲームをやったことがない人にとっても
アクション映画が好きな人なら誰でも楽しめますので、
是非、読んでみてください!
小説を読んで、ゲームをやってみるのも面白いかもしれません。
BJ

2008年07月20日
ジェニィ

『ジェニィ』ポール・ギャリコ
古沢安二郎訳/新潮文庫
猫好きの読者に贈る、愛と感動の物語!
突然真っ白な猫になってしまったピーター少年は、大好きなばあやに、冷たい雨のそぼ降るロンドンの町へ放り出された。無情な人間たちに追われ、意地悪なボス猫にいじめられ――でも、やさしい雌猫ジェニィとめぐり会って、二匹の猫は恋と冒険の旅に出発した。猫好きな著者ギャリコが、一匹の雌猫に永遠の女性の姿を託して、猫好きな読者たちに贈る、すてきな大人の童話。(本書より)
ある日突然猫になってしまった少年の愛と冒険と成長の物語

無類の猫好きで知られる著者ギャリコの小説だけあって、とってもリアルに猫の世界が体験できます

なぜこんなに知ってるの!?著者は実は猫なのでは?と思うほど

内容的に冒険もののような感じがしますが、もっと深いテーマがある気がします。
少年ながらに愛とはどういうものかを理解していく様子は感動的

ラストはとってもせつないのですが、読み終わった後は優しい気持ちにさせられますよ

書かれたのは1950年。今でも世界中の読者から愛されている一冊です

スタッフYO

2008年07月18日
半落ち

講談社文庫
「半落ち」
著者: 横山秀夫
定価(税込):620円
語ろうとしない、その深い思いとは・・・
自首をしたものの証拠充分。
何かを隠しているようです。
実直な警官が病苦の妻を殺害。なぜ!?
捜査官、検察官、裁判官…6人の視点で事件の解決に迫ります。
「人間50年」――
犯行後2日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。
結末は・・。驚きました。
何年前かに映画やTVでも放送されたようですね。
私は何が「半落ち」なのかがとても気になり
この本を手に取りました。
内容は、6人の視点からというのは好きです。
何で妻を殺したのか、ということではないラスト!?
・・・そうなんですかー。
こういうラストがあるんだ。
平和な休日にでもどうぞ読んでみてください。
N.T

2008年04月23日
犬と私の10の約束

概要はあかりが12歳のとき、子犬のソックスがやってきた。亡くなった母とかわした10の約束を、はたして、あかりは守れるのか…。
犬好きにはたまらない一冊です。 私も犬を飼っているので、大切にしていきたいと思います。
映画も公開されるので、ぜひ読んでみてください。