2009年03月31日
葡萄が目にしみる/林真理子

『葡萄が目にしみる』林真理子
角川書店/460円
あの頃の気持ちをもう一度!
青臭い青春を描いた感動作
葡萄づくりの町。地方の進学高校。
自転車の車輪を軋ませて、乃里子は青春の門をくぐる。
生徒会の役員保坂に寄せる淡い想い。
ラグビー部の超スター岩永との葛藤。
そして、笑いさざめき、かすかに憎しみ合う級友たち―。
目にしみる四季の移ろいを背景に、素朴で多感な少女の軌跡を鮮やかに描き上げた
感動の長編小説。
直木賞候補にもなったこの作品。
私が出会ったのは、高校3年の受験勉強時

なんと現代文の問題集に出てたのです(笑)
気になって速攻買いに行き、一気に読んでしまったのを覚えています

多少妄想癖があり、自意識過剰な主人公乃里子がやけにリアルで面白い(笑)
この小説自体、著者の高校時代をモデルにして書いたそうです。
思春期ならではの悩みや行動など、すごくリアリティに溢れていて身近に感じます

ラスト、大人になり成功も手にいれ東京という華やかな街で出合った主人公と同級生岩永。
その2人が交わす会話、特に岩永の言葉に思わず涙してしまいました

誰もがいずれは大人になっていくことに切なさを感じつつ、
読み終わった後に思わず胸がキュン

オススメですよ

YO

Posted by だてBLOGスタッフ at 15:12│Comments(1)
│小説
この記事へのコメント
私も高1だったか中3の頃に読みましたよ。
でも、内容はすっかり忘れていて、この記事を読んで「こういう話だったんだ?」とびっくり(笑)
もう一度読んでみるのもいいかも。
直木賞候補だったんですね!
知りませんでした。
でも、内容はすっかり忘れていて、この記事を読んで「こういう話だったんだ?」とびっくり(笑)
もう一度読んでみるのもいいかも。
直木賞候補だったんですね!
知りませんでした。
Posted by あやこ at 2009年06月03日 03:45